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佐賀明神丸船団一本釣りにこだわる、その理由

豪快!土佐伝統の「鰹一本釣り」

 舳先や船側に立ち、一本の釣竿で次々と鰹を釣り上げる一本釣り漁法。テレビなどでその迫力のある映像をご覧になった方も多いかもしれません。
 上手い人であれば2秒に1匹くらいのペースで次々釣り上げ、高々と跳ね上げられた鰹は、その軌跡の頂点で疑似餌から外れ宙に踊ります。何匹もの鰹が次々に宙を舞う光景は、勇壮にして豪快。
 鰹の一本釣り漁船は三重や宮崎などにもありますが、高知の一本釣りは、青柳裕介さんの漫画「土佐の一本釣り」などでも有名になりました。

 鰹漁は近海漁業と遠洋漁業に分かれ、近海漁業は一本釣り、遠洋漁業は大きく一本釣りと巻き網漁とに分かれます。
 高知でも昔は近海の一本釣りが多く、浜のすぐ近くで餌のイワシを獲り、そのままちょっと沖へ出たら、いくらでも鰹が釣れたといいます。

 現在では漁場が鰹の回遊域全体に広がり、南西諸島から三陸沖まで、鰹の群れを探して航海を繰り返します。近海鰹一本釣り漁は、一回の操業は2日から5日ですが、釣った魚の水揚げが済むと、すぐに次の操業の準備がはじまり、早い時は30分ほどで次の漁に出航します。
 これが2月頃に高知を出航してから11月頃に戻るまで、夏季休暇を除いて約10ヶ月以上、船上での生活が続くのです。

数年前に撮影した明神丸の一本釣り動画を見つけました!この動画では真っ青な大海原を泳ぐ鰹の大群が映っています!投げ込まれたイワシに跳びかかる鰹や、宙に舞い上がる鰹はとても迫力があり、臨場感のある映像ですね(^^)普段は漁師しか見ることのできない鰹の群れと、透き通る海を見ることができます。鰹が餌に食いつき、興奮している船員の声も入っています!特大鰹の大漁劇の始まりです♪約2分の動画です(^^)

Posted by 明神水産株式会社 on 2015年12月28日

佐賀明神丸の一本釣り(動画)

水揚げを終えて出港していく第183佐賀明神丸の動画です!気仙沼港では同時に3~4隻の一本釣り船が水揚げを行うため、前にも後ろにも船が泊っていることがよくあります。他の船や岸壁にぶつからないように船長が上手に操船して出港していきます(^^)この日はすぐ前に船がいるため、一旦バックをしてから出港していきました♪

Posted by 明神水産株式会社 on 2015年9月25日

水揚げを終えて出港していく
第183佐賀明神丸(動画)

 現在の近海鰹一本釣り漁船は、80tから180tほどの大きさといわれます。明神水産では、147tの88号、149tの83号、51tの23号、49tの11号、19tの18号の計5隻の佐賀明神丸が操業しています。
 昔の漁船と大きく違うのは、GPS航法装置やスキャニングソナー、アクアビジョン、海鳥探知機などのハイテク機器が多数搭載されていることです。

 鰹船は、まず港で撒き餌となる活きたイワシを積み込みんで出航します。漁場の決定は漁労長(船頭)の経験や勘もありますが、近年は気象や環境の変化も激しく、ハイテク機器による科学的なデータ分析や予測が、重要な要素になってきています。一方で、海鳥(カツオ鳥)の群れを双眼鏡で探して、「なぶら(鰹の群)」を見つけるという作業も、昔ながらに行われます。なぶらを見つけるのにも上手下手はあるようで、ベテランの経験や勘も生きています。

気仙沼での水揚げ風景
気仙沼での水揚げ風景

 船が「なぶら」に接近すると、餌のイワシを撒き、同時に撥水ポンプで大量の水を撒きます。沸き立った水面を、大量のイワシの群れと勘違いした鰹は、興奮状態になって捕食しようとします。これを、擬似餌針のついた釣竿で、一匹一匹釣りあげるのです。
 一本釣りで使用される疑似餌針は「かぶら」と言われ、「かえし」の無いストレートな針です。「かえし」が無いことで、魚を頭上高く跳ね上げると針から魚が外れ、そのまま一連の動作で再び海に針を投げ込みます。この釣り方が「跳ね釣り」と呼ばれる一本釣り独特の釣り方です。鰹は大きいものでは10kg以上の重さになり、かなりの重労働。鰹の群れの規模によって違いますが、20分から、長い時は2時間近く続くこともあるとそうです。
 釣り方のコツを覚えるには3年はかかると言われます。船の中で一番上手い人は「へのり」と呼ばれ、舳先に立って竿を振るいます。
 過酷な仕事ですが、面白みや充実感も大きいらしく、体が動く限り船から降りたくない人も多いようです。様々なものがシステム化されていくなかで未だ生き残っている、数少ない「男の仕事」といえるもののひとつなのかもしれません、

 一本釣りの鰹は、文字通り一尾ずつ釣り上げるため、魚体がきれいで身の痛みが少ないのが特徴です。巻網漁法では、大量の鰹を一気に引き上げるため、網の中で密集した鰹が暴れ、身割れが起こったり、傷んで柔らかくなったりすることがあります。
 市場での取引も、大きさや鮮度が同じでも、巻網の鰹より高値で取引されます。
 また、昔からの一本釣り漁法を維持することは、群れを根こそぎ「一網打尽」にすることなく一定の節度を持って漁をすることにつながり、海洋資源の持続可能性を維持するひとつの方法になりうるのではないかと、明神水産では考えています。

第18佐賀明神丸
第18佐賀明神丸

「かぶら」鰹一本釣りの疑似餌。漁師それぞれにこだわりがあり、手作りする漁師も多い。
「かぶら」鰹一本釣りの疑似餌。漁師それぞれにこだわりがあり、手作りする漁師も多い。

今回は第83佐賀明神丸の餌入れ動画です。今回はバケツリレーではなく、船のイワシを入れるタンクのアップです!海のいけすの中を泳いでいたイワシは、バケツに入れられて船の狭いタンクに入れられます。タンクに入れられたイワシはパニックになり、水面で飛び跳ねて暴れてしまいます。そうなると、うろこがはがれて弱ってしまいます。そこで、水面に海水をかけることで、イワシはタンクの底へ泳いでいき落ち着きます。餌屋さんが苦労して集めてくれたイワシを少しでも有効に使うための知恵ですね(^^)

Posted by 明神水産株式会社 on 2015年11月16日

第83佐賀明神丸の餌入れ風景(動画)

一本釣り漁(漁船部)
佐賀明神丸船団
一本釣りにこだわる、その理由
佐賀明神丸船団データベース